改造紙幣の買取価格相場一覧
価値や詳細、買取情報についてご紹介
このページでは日本の旧紙幣・古紙幣の一種【改造紙幣】の詳細や価値・買取価格について詳しくご説明します。改造紙幣は額面ごとにデザインの特徴があり、それぞれで買取価格や価値も異なりますので、改造紙幣の各種額面もまとめて一覧でご紹介します。
改造紙幣の各種額面の買取価格相場と概要一覧
改造紙幣の額面は「10円」「5円」「1円」「50銭」「20銭」の全部で5種類あります。改造紙幣の買取価格は高い種類から低い種類まで大きな差があり、各種額面で買取相場も大幅に変わりますので、古紙幣買取の際はぜひ参考にしてください。
改造紙幣10円(買取相場など)


改造紙幣10円は古銭買取での買取価格相場もかなり高いプレミア紙幣で、美品状態のピン札であれば50万円前後の買取価格も期待できます。あまり状態が良くない改造紙幣10円札であっても、10万円前後の買取価格が期待できますし、もし未使用の改造紙幣10円が発見されたとすれば、買取相場は100万円を超える買取価格も十分期待できるプレミア古紙幣です。
改造紙幣5円(買取相場など)


古銭的な価値は改造紙幣10円札には及ばないものの、こちらの改造紙幣5円札の買取価格相場も美品状態のピン札であれば20万円前後の買取価格が期待できます。普通に使われていた並品の買取相場も1枚10万円前後の買取価格が期待できますので、改造紙幣5円を買取に出す際は、出来れば相見積もりをおすすめしたいプレミア古紙幣です。
改造紙幣1円(買取相場など)


改造紙幣50銭(買取相場など)


改造紙幣50銭の買取価格相場は美品状態で3万円前後、並品だと1万円前後の買取価格が期待でき、改造紙幣50銭の価値は上記の改造紙幣1円札と同じ程度が期待できます。改造紙幣50銭も完全未使用品だと買取相場は上昇し、最大で10万円前後の買取価格まで見込めるようになります。
改造紙幣20銭(買取相場など)


こちらの改造紙幣20銭は、改造紙幣の中では最も低い20銭という額面で、恐らく発行枚数も多かったことから、古銭買取における希少価値はそれほど高くありません。ですが、額面の価値よりも遥かに高く、改造紙幣20銭の買取相場としては、美品で5000円前後、並品だと1000円前後の買取価格が期待できます。未使用の改造紙幣20銭だと1万円前後の買取価格も期待できるようになります。
改造紙幣について

改造紙幣とは、1881年から1899年にかけて発行されていた紙幣で、10円、5円、1円、50銭、20銭の5つの額面にて発行されました。
当時の日本ではドイツの印刷会社によって作られた明治通宝紙幣(ゲルマン紙幣、新紙幣)が主に流通していましたが、この明治通宝は紙質が脆弱で損傷しやすく、偽造も容易であるという大きな欠点がありました。
そこで、明治通宝紙幣に成り代わる形で発行・導入されたのがこの「改造紙幣」でした。改造紙幣の「改造」という言葉は、ここでは”新しく作り変える”という意味を持っています。
改造紙幣は、実は初めての日本国内初の肖像画入り紙幣であり、図案・原版の製作はイタリア人の版画家、エドワルド・キヨッソーネに委嘱され、その綿密なデザインは偽造防止の面でも役立ったほか、装飾性も極めて高く、国産の紙幣として国際的にもトップクラスの評価を受けました。
見た目が美しかったことから一般市民にも非常に好意的に受け入れられる事ができ、更に、印刷局最高の技術を駆使して作った事から偽造が非常に困難なお札へと、まさに「改造」に成功しました。
- ・日本初の肖像画入り紙幣
- ・デザインが秀逸で印刷も非常に精巧である
- ・高額面になるほど希少性が高く、状態の良い紙幣がほとんど現存していない
こういった理由から、改造紙幣は現代においても古銭の収集家・愛好家からも人気を集めており、価値・買取相場に関しても高いままに取引される古紙幣となっています。