リバティ金貨買取
価値や詳細情報についてご紹介
このページでは【リバティ金貨】について詳しくご説明します。リバティ金貨の買取相場をはじめとし、量目の種類やサイズ、歴史などリバティ金貨に関する情報をまとめてご紹介します。
リバティ金貨の買取価格や価値・概要
プレミアがつかないリバティ金貨の場合は、基本的に含まれている金の価値で買取され、買取業者ごとに定められている「純金の買取相場×重量」が主な買取相場となります。 例えば20ドルのリバティ金貨の場合、今の買取相場でいえば10万円前後の買取価格が期待できます。 (買取相場の一覧は下記を参照してください。)
リバティ金貨について
リバティ金貨とは、1849年~1907年にかけて、アメリカで流通していた金貨です。
リバティ金貨の種類は、20ドル、10ドル、5ドル、2.5ドルの4種類があり、表面には自由の女神の肖像と13個の星、裏面にはオリーブの枝と3本の矢、そして盾を持ったワシがデザインされています。
自由の女神の頭部がデザインされているため、通称”リバティ・ヘッド”とも呼ばれている金貨です。
リバティ金貨には、プレミアが付くものと付かないものがあり、買取価格にも影響します。
プレミア価値が高いリバティ金貨の中には1億円以上で取引されるものもあり、もちろん買取価格もかなりの高額が期待できます。
また、プレミアがつかないリバティ金貨の買取相場は、基本的に金の価値によって決まります。
プレミア価値がつかない場合のリバティ金貨の買取価格は、以下の通りが期待できます。
- リバティ20ドル金貨は、大体10万円~12万円の買取相場
- リバティ10ドル金貨は、大体5万円~6万円の買取相場
- 5ドル金貨は、大体2万円~3万円の買取相場
- 2.5ドル金貨は、大体1万円前後の買取相場
今は金相場が高めに推移している時期なので、上記の買取価格も期待できますが、金相場が下がると買取価格も下がります。(1999年9月における金の上場来安値は836円であるのに比べ、2013年2月は5,081円と、従来の約6倍に上昇しています。)
リバティ金貨には、20ドル、10ドル、5ドル、2.5ドルの4つの額面がありますが、その額面によっても発行枚数や希少価値が異なります。
そのため、同じくくりで買取相場を説明することは出来ません。
ここでは、リバティ20ドル金貨を例に挙げて、買取価値をご紹介していきます。
(例に挙げる金貨こそ違えど、リバティ金貨の価値の付き方は「希少価値と状態」という点は変わりません。希少価値が高く、状態も良ければ買取価格は高くなります。)
リバティ20ドル金貨は、大きく3種類に分けることが出来ます。
- 1849年~1866年に製造されたリバティ20ドル金貨(タイプ1)
- 1866年~1876年に製造されたリバティ20ドル金貨(タイプ2)
- 1877年~1907年に製造されたリバティ20ドル金貨(タイプ3)
ここでは、発行年の古い順にリバティ20ドル金貨の買取価値を説明していきます。
1849年~1866年のリバティ20ドル金貨(タイプ1)の買取価値
1849年~1866年に製造されたリバティ20ドル金貨は、他のリバティ金貨と比べると、裏面の中央やや上に位置する”IN GOD WE TRUST”のモットーがありません。
そのため、この年代のリバティ20ドル金貨は「ノーモットー」と呼ばれたりもします。
この年代のリバティ20ドル金貨で広く知られているのは、1854年のサンフランシスコ製造品、1856年のサンフランシスコ製造品です。
サンフランシスコ製のミントマークは「S」なので、それぞれ「1854-S」「1856-S」と呼ばれており、もし発見されたとすれば、買取価格は1億円以上も期待できます。
また、1849年に発行されたリバティ20ドル金貨は、なんと1枚しか発行されていません。
買取相場から言っても、この1849年~1866年に製造されたリバティ20ドル金貨は残存数が少ないため、全体的に買取価値が高い部類に入ります。
また、一部の年号ではプルーフタイプ(鏡面のように綺麗な金貨)が発行されていますが、そちらだと買取価値も上がり、中には数億円の買取価格が期待できるものもあります。
1866年~1876年のリバティ20ドル金貨(タイプ2)の買取価値
1866年~1876年に製造されたリバティ20ドル金貨は、裏面に”IN GOD WE TRUST”のモットーが刻まれています。
特にニューオリンズ(カーソンシティ)で作られたものは、全体的に買取価値が高い傾向にあります(裏面下部に「CC」のミントマークがあります)。
他のリバティ金貨と同じく、プレミア付きのものは数千万円の買取価格も期待できます。
プレミア無しだと、状態や鑑定の有無にもよりますが、大体20万円前後の買取価格が期待できます。
1877年~1907年のリバティ20ドル金貨(タイプ3)の買取価値
1877年~1907年に製造されたリバティ20ドル金貨は、裏面下部に”TWENTY DOLLARS”と記載されているものです。
これまで紹介してきたタイプ1~3の中では、プレミアが混ざっている割合が最も薄いタイプではあります。ですが、発行枚数が少なく希少価値が高いものも、もちろん存在しています。
例えば、1882年に発行されたリバティ20ドル金貨は、571枚しか発行されていないため、プレミア価値で取引されています。もちろん買取価格も非常に期待できるものになり、状態が良いと500万円以上の買取価格も見込むことが出来ます。
1877年発行のリバティ20ドル金貨もやや価値が高く、状態によりますが、大体50万円前後の買取価値が期待できます。
また、1877年~1907年のリバティ20ドル金貨でも、プルーフ金貨は価値が高い傾向にあります。特に1877年~1884年発行のプルーフ金貨は、全体的な発行枚数も少ないため、プレミア価値で買取されます。
リバティ金貨の買取価格の決まり方
基本的にリバティ金貨は、プレミア品が混ざっている確率がかなり高く、金貨買取においても期待が持てます。
また、今回はリバティ20ドル金貨に絞って買取価値をご紹介しましたが、10ドル・5ドル・2.5ドルのリバティ金貨も、それぞれプレミア付きのものが多く存在しています。
そして、リバティ金貨の買取ポイントとしては「鑑定済みか未鑑定か」も挙げられます。NGCやPCGSのコイン鑑定に出した場合、金貨の状態をランクにした「グレード」というものを決めてくれます。
同じリバティ金貨が複数枚あると仮定した場合、グレードが高ければ高いほど、買取価格も高額が見込めます。
ですが、NGCやPCGSのコイン鑑定に出す場合、大体5000円前後の鑑定料が必要ですし、一度コインをアメリカへ送らなければいけないので、それなりの日数も掛かります。
もし、「リバティ金貨の買取価値を知りたい」場合、リバティ金貨の表裏の写真を撮影し、買取業者へ送って「いくらで売れるか?」質問されてみるのをおすすめします。
その結果によって、鑑定に出すか出さないか、あるいは売るか売らないかを判断されると良いでしょう。